歳時記

多様性という時代

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「みんな違って、みんないい」
そういう時代である。

日本語で言えば「多様性」、横文字で言えば「ダイバーシティ」。
個人の尊重はたいへん結構なことだと思う。

だが一方、「みんな違って、みんないい」となれば、価値判断の軸がなくなることも事実。

「何で、赤の他人に親切にしなければならないのか。私は親切にしない主義なのです」

こう言われれば、
「ああ、そうですか」
と言うしかない。

「私は拝金主義です」
「それは生き方としてどうかな」
「あなたは、私にあなたの価値観を押しつける気ですか。私の生き方にとやかく言う権利は、あなたにはない」

こういう時代なのである。

「みんな違って、みんないい」となれば、トランプさんも、習近平さんも、文在寅さんも、お隣の将軍様も、「みんないい」という論理になる。

結構な時代なのか、生きにくい時代なのか、はてまた無秩序の時代なのか。

大手企業の冬のボーナスは、1人当たり平均額が約100万円。
2年連続で過去最高を更新したという。
一方で貧困家庭。

「みんな違って、みんないい」
とはどういう意味なのか。

あれこれ考えさせられるのだ。

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