歳時記

夏が終わる

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気がつけば9月ではないか。
海にもプールにも、夏らしいことは何もやらなかった。

いや、墓前のお勤めで汗びっしょりになったから、夏を満喫したといえば言えなくもあるまい。

実を言うと、忙しくはあるが、ちょこっとでも海に行きたいと思って愚妻に何度も声をかけたのだが、
「しつこいはね、日焼けしたらどうするのよ」
と、ニベもなかった。

いまさら日焼けもあるまいが、それを言うと険悪になるので、
「しかし、おまえは露天風呂に入っているではないか」

婉曲に攻めると、
「大丈夫。ちゃんと日陰になる場所があって、そこに浸かっているのよ」
自慢することの少ない愚妻は、愚かにも勝ち誇ったように言うのである。

明日も日帰り温泉である。
だが、このところ、サウナのあとの水風呂に長く浸かっていて上がると、フラつく感じがする。

サウナに水風呂は、老体にはよくないのかもしれない。

愚妻にそのことを話すと、
「ちょっと、倒れたらどうするのよ!」
眉を吊り上げてから、
「これ以上、私に世話をかけないでよ」

愚妻が案ずるのは、自分のことばかりなのだ。

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