歳時記

愚妻の足が攣る

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昨日の昼間、外出先で、渋る愚妻を叱咤してガンガン歩かせた。
「夜、足が攣(つ)るから」
ブツクサ言っていたが、夜、マジに愚妻の足が攣って、
「痛タタタタタ!」
大騒動である。

私としてはシカトするわけにもいかず、ふくらはぎを揉んでやりながら、
「足は攣るで、首は吊るだな。これを同音異義と言う」
講義を始めたら、
「ちょっと、余計なこと言わないでよ、痛タタタタ!」
老々介護にでもなったらエライことだと、このとき本気で思った次第。

で、愚妻にウォーキングをするよう忠告した。
「このままでは、ちょっと歩くだけで足が攣るようになるぞ。それがイヤならウォーキングを始めるのだ。やるかやらないか、自分で決めよ」
「やる!」
現金なものだが、そのあとが一騒動。

コースをどうするかで、
「そんなに歩けない」
「坂道があるからイヤ」
「毎日? できるわけないでしょ」

結局、日帰り温泉に行かない日の早朝に、ほんの少しだけ愚妻はウォーキングをすることになったが、一夜明けたらケロリとしている。

ノド元過ぎれば熱さも何とやら。
さて、愚妻のウオーキングはどうなることやら。

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