朝から夕方まで原稿を書いていると、頭の芯が痛くなってくる。
痛いだけでなく、ボーとしてきて、思考が鈍ってくるのが自分でもわかる。
2時間に1度はリフレッシュタイムを取ればいいのだが、時間との競争なので、つい無理をしてしまうのである。
以前は気分転換に、道場の仕事部屋から歩いて2分のファミレスにノートパソコン持参で行って原稿を書いていたが、最近は歳のせいか、ハンバーグ系の匂いが鼻につくようになって敬遠している。
すると昨朝、近くの日帰り温泉へ出かけたばかりの愚妻から電話。
(事故か?)
と懸念したが、そうではなく、
「『コメダ珈琲』が今日オープンするわよ!」
私が気分転換を兼ね、仕事ができる喫茶店を探していたので、その第1報というわけである。
だが、『コメダ珈琲』まで、道場から歩いて10分近くかかるのではないか。
そのことを帰宅した愚妻に告げると、
「10分くらい何よ。ウォーキングは1時間でしょう」
と、ムキになる。
魂胆はわかっている。
私は道場で仕事に疲れると帰宅し、風呂に入り、今度は自宅で仕事の続きをするから、これが愚妻には鬱陶しいのである(たぶん)。
だから『コメダ珈琲』を熱心に勧めるという次第。
歩いて10分足らずなら行ってみるか。
それで愚妻が喜び、私も気分転換になるなら結構なことではないか。
そう思いつつも、
(だけど面倒だな)
と、いささかの躊躇もあるのだ。