歳時記

老婆二人の会話

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 足の甲がプクっと腫れて痛くなったので、皮膚科へ行ったら、
「これは整形外科に行って下さい」
 と言われた。
 今月の初めも、同じ症状で激痛に襲われたので、かかりつけの内科に定期診察に行った折り、ついでに患部を見せると、
「膿(うみ)が溜まっているねぇ。もうちょっと腫れたら切開しましょう」
 ということで抗生物質を処方された。
 腫れは膿でなく、骨の関係であるというのに、あのときメスで切開されていたらどうなっていただろうか。
 モチはモチ屋とは、先人はうまいことを言ったものだ。
 内科に見せた私が悪かったのだ。
 で、整形外科に行って、待合室で延々待たされるのだが、私の隣に座っているお婆さん二人の会話には、おもわず唸ってしまった。
 お婆さん二人は、小笠原のサンゴ密魚に手も足も出ない日本政府に憤慨し、拉致問題で北朝鮮に鼻面を引きまわされる日本政府を批難し、先行き不透明な日本経済に溜息をつき、
「これ以上、孫はいらん。可哀想だもの」
 と言って、お互いがうなずき合っていた。
 老婆にして、この言(げん)。
 いろいろ考えさせられたのである。

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