かねて懸案の〝ボート釣り〟に、小2の孫を連れて出かけた。
場所は房総半島の富浦。
朝3時の出発である。
結果から言えば、ヒイラギが20数尾に、キスが2尾。
ヒイラギじゃイマイチだが、3時間足らずでこれだけ釣れたのだから孫は大喜び。
おかげで私は、エサつけから取り込みまで大忙しであった。
予想外のことがひとつあった。
おしっこ。
孫が顔をゆがめて、陸に上がりたいと言い出したのである。
だが、ボート釣りはエンジン船で沖合まで引っ張ってもらっているため、おいそれと陸には帰れない。
しかし、非常事態である。
ボートでやらせるしかない。
本来なら立ち小便だが、ボートで立ち上がるのは転覆の危険がある。
そこで私が孫に告げた。
「実はボート釣りには、特別なおしっこの仕方があるのだ。いい機会だから教えておく」
私は座ったまま腰をよじりながらスボンをケツから膝までずり下げると、ボートに備え付けのバケツにおしっこをして見せたのである。
孫の顔がパッ明るくなって、
「わかった」
と言うなり、私のマネをして、無事、小用をすませたという次第。
私は釣りを通じて、〝男の所作〟をも孫に教えたのである。
今日はボート釣りである
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