歳時記

痛風を押して家庭訪問

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 今朝は、保護司の仕事で往訪(家庭訪問)。
 痛風で足首が痛く、愚妻に頼んで、訪問先の近くまでクルマで送ってもらうことにした。
「今日は忙しいんだから」
 とプリプリしながらも送ってくれることになった。
 むろん車中では愚妻のご機嫌を取り、ようやく機嫌が直ったと思ったら、
「あッ!」
 愚妻の眉間にシワが寄った。
 道路工事中だ。
 警備員が「迂回せよ」と手を振っている。
 何とタイミングの悪いことか。
「もう、忙しいとき!」
 せっかく直った愚妻の機嫌がまた悪くなり、怒りの矛先は当然、私に向く。
「尿路に石ができたり、痛風になったり、どうしょうもないんだから」
「おまえだって、膝に水が溜まるではないか」
 と言いたかったが、言えばケンカになる。
 ケンカになれば、これも当然、帰りの迎えはない。
「すまん、すまん」
 と、私はひたすら愚妻のご機嫌を取るばかりであった。
 痛風は人間関係にまで影響してくるのだ。
 何とも厄介なものではないか。

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