和牛オーナー制度の「 安愚楽 ( あぐら ) 牧場」(栃木県)が資金繰りの悪化で、取引先への代金支払いを停止。
オーナー約3万人に動揺が広がっているという。
経営悪化の理由は、福島第一原発事故による牛の放牧制限、放射性セシウムによる牛肉汚染問題などがあげられている。
「汚染問題で、牛肉がこれだけ騒がれていれば、安愚楽牧場がおかしくなるのは当たり前。さっさと解約すべきだった」
というのは後知恵にしても、どうも世のなか、「早い者勝ち」の価値観になってきたような気がする。
東日本大震災の津波の教訓「地震がきたら、すぐ逃げろ」ということが、社会観・人生観に微妙な影響を与えているのではないか。
かつて交通標語に、
『狭い日本、そんなに急いでどこへ行く』
というのがあった。
国難に直面して「ゆとり」もないだろうが、そういう時代だからこそ、「早い者勝ち」に走る自分を律したいと思うのである。
「早い者勝ち」の時代風潮
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