歳時記

被災地の石巻へ

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 昨日、深夜1時に、クルマで自宅を出発。
 友人2人と私の3人で、宮城県の石巻に出かけた。
 とてもボランティアに参加する余裕はないが、同じ日本人として、物書きとして、震災をこの目に刻んでおくべきだと思ったからである。
 石巻に行き、そこからを海沿いを松島、塩釜、多賀城と南下。
 1000キロほどを3人が運転を交代しながら走った。
 惨状は、いまさら言うまでもない。
 被災地に立ち、
「もし私がここに住んでいたら、この被災に対して何を思い、将来をどう考えるだろうか」
 と自問し続けた。
 仏教的視点から見れば、「現状を甘受する」ということになる。
 だが、「生きていく」ということから考えれば、「甘受」なんてことは言ってられない。歯を食いしばり、自分を励まし、逆流を渾身の力で遡上していこうとするだろう。
 だが、そのいずれも「傍観者」の視点でしかない。
 悲しいことだが、それが私であることに、改めて気づかされた。

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