マージャンをやる人ならわかると思うが、マージャンの技術には「うまい」と「強い」がある。
「うまい人」は、相手の捨て牌(パイ)からテンパイを見破り、丁重にまわし打ちしていく。
後ろで見ていて、
(うまい!)
と感嘆するが、トータルでは負けている。
反対に「強い人」は、危険牌でも「エイ、ヤー!」と勝負し、強引にアガっていく。
技術的にはうまくないが、トータルでは勝っている。
つまり「技術」は「結果」に比例しないということだ。
空手においても同じだ。
上手だからといって、試合に勝てるとは限らない。
反対に、技術はヘタでもファイトで強引に勝ちにもっていく選手は少なくない。
出版の企画も同じで、編集者と打ち合わせをしていて、
「それ、おもしろい!」
と、ノリノリでも、
「売れるか?」
となると、沈黙である。
そんなわけで、「面白い企画」「書きたいテーマ」と「売れる企画」は同じではないということなのだ。
今日も編集者と打ち合わせがある。
いつものように「面白い企画」で盛り上がり、「売れる企画」で頭を悩ますのだろう。
「面白い=売れる」とは限らない
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