オバマ大統領が政治生命をかける保険改革で、数万人規模の抗議デモがワシントンであったという。
アメリカの保険問題のことなど、さして興味もないし、それはアメリカ国民が決めることであって、とやかく言う筋合いでもない。
ただ、圧倒的人気で大統領に当選したオバマですら、政策反対派から激しいブーイングを浴びていることには考えさせられる。
つまり人気の本質は、「私にとって、どれだけ都合がいいか」ということで上がったり下がったりするものであり、「人格」で評価する人気は、「私の都合に関係ない人」に対するものなのである。
と言うことは、クラスや職場の人気者は、「みんなにとって都合のいい人」ということになる。
そして、「みんなにとって都合のいいこと」が「自分にとって都合のいいこと」であるなら結構だが、利害は基本的に対立するものである以上、人気者の本質は〝踏み台〟にすぎないのである。
ところが、多くの人はこのことに気がつかない。
「人気者」をホメ言葉であると思っている。
周囲の人間は巧妙に「人望家」と言い替え、当人を有頂天にさせたりもする。
悲しいかな、人間関係とはかくも世知辛いものなのである。
だから「人気者」「人望家」と周囲から評価されたら要注意。
かのオバマ大統領でさえ、持ち上げられてドスンと落とされるのだ。
「人気者」とは〝踏み台〟のこと
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