君島十和子さんことを「美のカリスマ」と言うのだそうだ。
私は寡聞にして知らず、ワイドショーで、彼女の新著サイン会を見て、そのことを知った次第。
その新著も『ザ・十和子』。
すごいタイトルだが、43歳にして、彼女の美はどんどん進化してるそうだから、これでいいのだろう。
美の進化について、彼女はインタビューに答えて、
「これでいいんだと決めつけることなく、もっともっと……」
そんな意味のことをおっしゃっていた。
なるほどなァ。
現況に甘んじることなく、美を求めていくところに「進化」があるというわけか。
美人のはずだ。
私なんぞ、
「いまの自分でいいのだ」
と〝現状肯定の生き方〟だから、「進化」しないわけである。
だけどなァ。
美しいことはもちろん結構だが、
「もっと美しありたい、もっと若くありたい」
と〝求める人生〟も楽じゃないだろうな。
と、そんなことを思った、その夜のこと。
「館長、何歳?」
稽古のとき、小学生の女の子たちが、私にきいてきた。
「58歳だよ」
「エエーッ! ウチのお爺ちゃんと一緒だ!」
そして、別の女の子がポツリと、
「じゃ、館長は年寄りなんだ」
いやはや、これはショックでしたな。
やっかみ半分で、「美のカリスマ」を揶揄しつつも、
(やっぱり、もっと、もっと、と若く、進化せねばならぬのか)
と十和子さんの顔が脳裏をよぎった次第。
君島十和子さんと「若さの進化」
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