昨夜、友人を病院に見舞った。
危篤状態が続いている。
私より4つ若い。
もの言わぬ友人の顔を見ながら、いろんな思いが交錯する。
今日、保護司として刑務所に面接に行った。
まだ先のことだが、仮出所になれば私の担当になる受刑者だ。
面接は今回で2度目になる。手紙のやりとりもあり、出所後の人生設計など、あれこれ話し合う。
そういえば彼は、危篤状態の友人と同い年であることに気がついた。
刑務所から帰って、すぐに執筆に取りかかる。
ハウツーものと時代小説と同時進行で書いている。
「しつけ本」の執筆を楽しみにしていたのだが、担当していた編集長が会社を去ったため、書きかけのまま中止する。出版社から継続を依頼されたが、丁重にお断りし、義理を立てた。
5月末に渡す原稿が延び延びになっていて、8月末に編集者と打ち合わせし、仕切り直しをすることになった。
某社から脱稿時期について電話がくる。
「11月末でしょうかね」
と答えるが、取りかかれるのはいつになるか。
歴史小説を引き受けて、そろそろ1年になる。
構想は固まっていて、早く取りかかりたいのだが、時間のやりくりが厳しく困っている。
8月は空手の合宿のほか、仏教の勉強会が京都で2泊3日。
私は、執筆の時間が足りない。
危篤の友人は、生きる時間が足りない。
受刑者は、刑期という有り余る時間に苦しんでいる。
時間との格闘――これが人生ということか。
人生は「時間」との格闘である
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