安藤昇を魅了した男の破天荒な半生
ワルか、それとも正義の味方か──この男、そんな概念では語れない!
国士啓蒙家にして敬天新聞社主、白倉康夫。都心に務めるビジネスマンであれば、毎週水曜日の夕刻、新橋駅前に街宣車を乗りつけ、「国賊は討て!」という過激なスローガンで〝糾弾演説〟を行っている男を見かけたことはあるだろう。
「あいつは面白いね」
安藤昇は、彼特有の最大級の褒め言葉で白倉を評し、生涯最後の著作として『白倉康夫自伝』を書き進めていた。しかし、2015年12月に急逝。
──なぜ、安藤は白倉という男に魅了されたのか。一方の白倉は、なぜ安藤の薫陶に心酔し、殉じようとしたのか。
安藤の遺志を継ぎ、膨大な取材資料と数十時間に及ぶ白倉への補足取材を重ね、安藤没後4年余の月日を経て上梓。
二人の思いをそれぞれの視点から辿ったエンターテイメントノベル。
主な内容
第一章 初嵐
第二章 凍凪
第三章 炎風
第四章 春疾風
第五章 青嵐
特別掲載:安藤から白倉への書簡「義憤にして侠の勇なり」
書籍情報
出版社
青志社
発売日
20.04.19刊
価格
本体1,500円+税