大震災から始まって、集中豪雨に竜巻など自然災害が頻発している。
被害に遭われた方々は本当にお気の毒だが、ニュースを見る私たちは、さほど驚かなくなっているのではないだろうか。
言葉は悪いが、自然災害も続けば馴れてくる。
同様に幸せも続けば馴れっこになって、ブツブツ不満を口にするようになる。
つまり人間は、どんなハッピーな境遇にあろうとも、決して幸福にはなれないということなのである。
したがって、私も不幸、あなたも不幸、そして彼も、彼女もみんな不幸ということになり、理屈から言えば嫉妬が起ころうはずがないのだが、現実には嫉妬という暗い炎を心の裡(うち)でチロチロと燃やし続けている。
矛盾である。
いや、滑稽か。
心のヒダを一つずつ解きほぐしていけば、あまりの滑稽さに大笑いするのではないか。
これから原稿の追込みにかかろうと、パソコンの前に坐ったら、ふとそんな思いがしてきたのである。
心のなかは「矛盾」か「滑稽」か
投稿日: