歳時記

網代笠の提案

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鹿児島県で、女性住職をしている友人からメールがきて、墓前の直射日光対策に網代笠がいいと勧めてくれた。
彼女も持っているそうで、見本に被った写真を添付してくれている。

彼女は若手で美形なのでよく似合っているが、私が被ったらどうか。

「おい、どう思う。マジメな托鉢僧に見えるだろうな」
愚妻に問うと、
「ただの変人に見られるわよ」

愚妻のイヤ味には理由がある。

かつて畑を始めたとき、衣装に凝る私は、ニッカポッカのスボンからバンダナ、シャツ、長靴などいろいろ買いそろえたときに、日除けの竹笠も買ったのだ。

「どうだ、本格的だろう」
愚妻に自慢したのだが、被ってみて鏡で見ると、なんだか妙な爺さんなのである。

「変人に見られるから一緒に畑に行かないわ」

愚妻がゴネる。

「おう、わし一人で行く」
「何かあったら110番されるから」

笠をめぐって、こんな過去があるのだ。
網代笠と聞いて、愚妻はそのときのことが脳裡をよぎったのだろう。
「変人に見られるわよ」
を、昨日は何度も繰り返したのである。

今日も法務だった。
四日連続で、いささか疲れた。
明日から数日は法務は休みだ(たぶん)。
家にこもって、遅れている原稿を頑張ろう。

こんな調子で夏が過ぎるのか。
「人生、エンジョイ」を旗印に掲げているのに、こんな日々でいいはずがないと、いましきりに考えているのである。

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