『歎異抄』は、原稿用紙にすればわずか30枚程度にすぎません。
その『歎異抄』が、これほどまでに私たちを惹きつけるのはなぜか──。
これまで、浄土真宗の碩学だけでなく、錚々たる文化人がその魅力について語り、書き、それぞれの人生観において読み解いてきました。
今年74歳を迎える私は、この歎異抄を「老い」というテーマから読み解いてみました。
私にはヤクザから仏教、政治家、小説まで130冊ほどの著作があります。また、日本空手道『昇空館』を主宰したり、保護司を拝命して23年になります。さらに、僧侶として葬儀や法事にも忙しくしています。
本書は、いわば私の「複眼」で読み解く『歎異抄』です。
親鸞の肉声に耳を傾けることで、老いから生じる「迷い」に一筋の光明が差し込んでくるものと確信しています。
新刊『老いに歎異抄』(青志社)
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