スタッドレスタイヤを買いに行った。
雪道を行く予定はない。
冬なので、何となく新しくしよう思った次第。
タイヤのサイズとか私にはよくわからないし、関心もないので、アルミホイールを持参する。
で、カー用品店。
アルミを見せて、
「これに合うやつをくれ」
と言ったら、
「このサイズ、切らしてるんですよねぇ。他店とメーカーに問い合わせてみます」
と、中年店員。
大衆車なのに、切らせてどうする。
で、タイヤはあったが、これが予想をはるかに超えた値段。
大安売りのチラシ、あれは何なのだ。
「そんなにするのか」
と言うと、
「インチをダウンしたらどうです? みんなそうしていますよ」
そう言った。
店員に悪気はないのはわかるが、「みんなそうしています」は、「おまえはそれを知らないのか」というように聞こえるではないか。
ヘソ曲がりの私は、そう受け取るのだ。
「じゃ、いい」
さっさと帰った。
で、ネットで調べ、ブリジストンが経営するタイヤ館に電話し、値段を尋ねた。
中年とおぼしき女性店員が応対。
サイズを訊かれ、先程、カーショップで言われたサイズをうろ覚えで伝えたが、応対が実に親切なのである。
値段はやはり高価だったが、応対がいい。
即決した次第。
私はいつも書いたりしゃべったりするが、ビジネスは対人関係というアナログなのだ。
「この人は信頼できる」
と思うかどうか、思わせるかどうか、ここがキモだと、我がことながら、あらためて再認識した次第。
しかし、スタッドレスを買った以上、雪道を走らなくてはなるまい。
さてどこへ行くか。
本末転倒を承知で、さっそく検討を始めた次第である。