歳時記

ゴボウ茶

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 ゴボウ茶が、どうも鼻につく。
 それはそうだろう。
 ガブガブとお茶代わり飲めば、ゴボウのほのかな香りが鼻につく。
 で、すぐに中止。
「シジミのときも、買っただけで飲まなかったでしょ」
 と、愚妻が怒る。
 そうだった。
 シジミの錠剤も、私の場合は匂いが鼻につく気がして、すぐにやめたのである。
「何でも思いつきで始めて、すぐやめるんだから」
 という愚妻の言葉は正しいが、私は「何事も経験が大事」という主義なので、「思いつき」は大いに結構だと思っている。
 所詮、人生などと言うものは、「思いつき」と「弾み」によって、ラグビーボールのようにあらぬ方向に跳ねていくのだ。
 どこへ跳んでいくか、楽しみではないか。

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