歳時記

苦悩の正体見たり、枯れ尾花

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 今日は朝7時から11時まで、古武道の支部合同稽古を横浜で行った。
 第1回古武道世界大会(8月1日開催/沖縄)に向けての稽古だ。
 わが昇空館から20数名がエントリーするため、指導員諸君の指導にも熱がこもる。
 3泊4日の日程なので、旅行担当者も大変だ。
 それに先立つ6月21日は、昇空館恒例の稽古発表会(支部交流演武会)があるため、各担当者も大変である。
 組織は人に支えられて存在するということを、いまさらながら痛感する。
 ウオーキングの効用か、何事においても取り掛かりが早くなった。
「早朝に起きて歩く」ということが「一日のヘソ」になるため、これに合わせて用事を手早く片づけるようになったのだろう。
 午後11時に就寝と決めてあるので、グズクズしている時間はないというわけである。
「習慣」は、なかなか直すことができない。
 言い換えれば、何事も習慣にしてしまえばいいということでもある。
 こういう発想をすると、
「世のなか、そう難しいことはないんだな」
 と思う。
 ダイエットだって、食事をガマンしようとネガティブに思うからつらいのであって、
「よし、胃を小さくしてやろう」
 とポジティブに発想すれば、これはこれで楽しいものだ。
 そういえば昔、ある人が私にこんなことを言ったことがある。
「原稿を書くと思うから、しんどくなる。プリンターで原稿を刷り出すときに、お札を刷っていると思え」
 なるほど、うまいことを言うと感心したことがある。
 人生には「苦」も「楽」も存在せず、あるのは、目前の事象をどうとらえるかの違いだけだ。
 しかるに私たちは、「苦」と「楽」が別個に存在していると錯覚してしまう。
 存在しない「苦」に悩み、存在しない「楽」を求めるとなれば、溜息だって出るだろう。
 人生の壁にぶつかったら、
「苦悩の正体見たり、枯れ尾花」
 そう嘯(うそぶ)いて、カラカラと笑い飛ばせばいいのだ。

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