昨日は、銚子の犬吠埼ホテルに泊まった。
犬吠埼は日本の最東端である。
このホテルの露天風呂に浸かり、太平洋を眺めるのは気分がよい。
それで、たまにこのホテルにやってくる。
問題は愚妻である。
「寝ればイビキ、起きたら小言。ホント、あなたってうるさいわね」
文句ばかり言っている。
自宅の寝室は別なので、普段、私のイビキとは無縁。
外泊したときに、そのことに気づくというわけである。
「バカ者。イビキは生きている証(あかし)、小言はおまえのためを思ってのことで、これは愛の証である」
と説教したが、もとより聞く耳は持たず、
「そんなこと言って、私はごまかされませんよ」
居直る始末。
そういえば、僧籍にある友人が、
「女房を教化できたら、坊主として一人前だ」
と、溜め息をついたことがあるが、なるほどその通りだわいと、改めて思った次第。
眼下に砂浜が広がり、灯台がある。
散歩でもすればいいのだろうが、仕事に追われ、窓辺の椅子に座ってパソコンを打っている。
かくして一日は、あっというまに過ぎ去っていくのだ。
犬吠埼に泊まる
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