朋(とも)あり遠方より来たる。
いや、遠方より帰る、か。
友人で、サンパウロ新聞の社長(日本人)が帰国。
お土産にステッキをちょうだいした。
和服によく似合うのではないか、と悦に入っている。
サンパウロと日本は時差が24時間だから、日本の真反対側。
本当に遠い。
私は所用でサンパウロに出かけたことがある。
楽しかったが、ロス経由で片道20数時間のフライトはうんざりである。
それから二度と行っていない。
まさに「遠方より帰る」である。
この日、もう一人、友が遠方からやってきた。
こちらは距離の遠さではなく「歳月」だ。
私の出身地である広島県呉市で、中学、高校と同級生だった友人とひょんなことから連絡を取り合うことになり、40数年ぶりに都内で会った。
お互い、変わったといえば変わったし、変わらないといえば変わらない。
歳月は、渦中にあっては長く、過ぎてみればまさに矢の如しか。
人生に一喜一憂するのが滑稽に思えてくる。
歳を取るのも悪くないものだ。
歳を取るのも悪くないものだ
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