日日是耕日

俗にありて、煩悩を耕す365日

歳時記

紺屋の白袴

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 今日から少しずつ、道場内の片付けをする。
 私がやるのではない。
 愚妻がやるのだ。
 床の張り替えを決めはしたが、考えてみたら、床の上にある諸々の荷物を片づけなければ張り替えはできない。
 思いもしなかったことだ。
 荷物を、一時的に道場内の仕事部屋に移すと、愚妻が言っている。
 部屋が取り散らかる。
 それでなくても、資料があちこち積んであるので、どこに何があるかわからなくなってしまうではないか。
 しかも一週間、大工さんが作業するので、道場では仕事はできない。
 ということは、当面、必要な資料を自宅に持ち帰らなければならない。
 自宅にもファックスはあるが、スキャンの性能が落ちる。
 モノクロ印刷は自宅でもできるが、カラープリンターは仕事部屋にしかない。
 
 不便である。
 面倒であるが、自分が言い出したことだから、仕方がない。
 不満を封じ、納得させ、人を意のままに従わせるには「言い出しっぺ」にすること。
 そんな原稿を、先日書いたばかりだったことを思い浮かべつつ、
「紺屋の白袴」
 という言葉が脳裏をよぎるのだ。

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