日日是耕日

俗にありて、煩悩を耕す365日

歳時記

疲れた頭に雑念

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 先ほど一冊脱稿し、風呂に入ったところ。
 これを含めて今月は二冊入稿、来週の頭にもう一冊〆切がある。
 よく仕事をしている。
 今日は自宅で仕事をし、居間へ降りていくと、テレビの前に坐っていた愚妻が振り返り、
「ほら、観て。ガラパゴスのイグアナは海底に潜って海藻を食べるのよ」
 ノンキな女だ。
 疲れてフラフラの私は、めまいがしそうになった。
 5月は9日から一週間かけて、道場の床を張り替える。
 床のどこが悪いと言うわけではないのだが、残りの人生を考えると、たとえば5年後、70歳になって床が痛んだ場合、張り替えるだろうか。
 そう考えると、
「いつまで体力が続くかわからないから」
 という理由で、改修はしないに違いない。
 ならば、いまのうちだと思い立ち、
「こういうことも、終活の一環なのだ」
 と、愚妻を諭したところが、
「ちょっと、タダじゃないのよ!」
 怒られた。
 費用がかかることを、すっかり忘れていたのだ。
 それもそのはずで、リフォーム店の折衝もそうだが、世間との関わりはすべて愚妻まかせ。
「結局、怠け者なのよ」
 と、愚妻は私のことを悪く言うが、怠け者なのではない。
 世間の雑事に関心がないだけなのである。
 床の張り替えもいいが、人生は無常。
 5年後を考えている自分は、何と愚かしいことか。
 反省しつつも、浄土真宗は「愚」を自慢することに思い当たった。
 ならば、愚かな私は胸を張っていいのである。
 疲れた頭は、そんなくだらないことが次から次へとよぎるのだ。

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