日日是耕日

俗にありて、煩悩を耕す365日

歳時記

「娑婆(しゃば)」について考える

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 刑務所に入るときは、
「しばらく娑婆(しゃば)ともお別れだ」
 と暗い顔で言うし、出所したときは、
「やっと娑婆にもどってきた」
 と、晴れ晴れとした言う。
「娑婆」は、私たちが暮らす社会のことを言い、何やら楽しい世界のようなイメージがあるが、たまたま調べ事をしていて、これが大違いであることを知った。
「娑婆」は、サンスクリット語「SAHA」の音訳で、「大地」の意味があるそうで、我々が住む仏国土(三千大千世界)の名前。
 これを漢訳で「堪忍」という。
 つまり、この世は、煩悩や人間関係など様々な苦難に耐え忍んでいく世界という意味になる。
「しばらく娑婆(しゃば)ともお別れだ」
 と受刑者が言えば、
「それはようござんしたね」
 と喜んであげるのが正しい応対ではないかと考えるのである。

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