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歳時記

「のり子ちゃん一家」の在留特別許可問題

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 埼玉県蕨市の中学1年生、カルデロン・のり子ちゃん一家に対する「在留特別許可」についての判断が、明日下される。
 15年前に両親が他人名義のパスポートで日本に不正入国。その後、のり子ちゃんが日本で生まれ、自分はフィリピン人とは知らないで学校に通い、日本人として暮らしていた。
 ところが一昨年、母親が職務質問で不法滞在が発覚。一家は強制退去が命じられたが、市民による支援活動などもあり、一ヶ月ごとの入管の判断で、いままで滞在が許されていた。
 一家は在留特別許可を求めており、その判断が明日下されるというわけである。
 在留特別許可は、仕組みとしては難しいものではない。
 法務大臣の裁量にゆだねられており、森英介法相が、
「いいよ」
 と言えば許可は下りる。
 あるいは麻生総理が、
「いいじゃないか」
 と法相に言えば許可は下りる。
 厳密に法解釈すれば強制退去かもしれないが、日本で生まれ育ったのり子ちゃんに、いまさら「日本から出て行け」というのは、あまりに非人道的ではないか。
 しかも、在留特別許可が「法務大臣の裁量にゆだねられる」ということは、強制退去させるか、引き続き日本に住むことを許可するかは、ケース・バイ・ケースということになる。
 ここは当然、許可を出すべきだと思う。
「しかし、それじゃ、法律違反を認めることになるじゃないか」
 と言うなら、国家公務員の天下りはどうなのだ。
〝渡り〟はどうなのだ。
 公務員改革をやると言いながら、麻生総理は屁理屈を言って〝渡り〟を事実上、容認しているではないか。
 一方の財界は、トップの御手洗経団連会長が、コンサルタント会社「大光」の脱税事件で、関係が取りざたされている。
「わしは知らん」
 と言っているが、経団連会長としての社会的責任はどうなるのだ。
 政界も財界も、身勝手なことばかりやっておいて、いたいけな少女ひとりをいじめるとしたら、自民党もいよいよ終わりということになる。
 パフォーマンスでもいい。
 麻生総理がのり子ちゃん一家にあたたかい手を差しのべれば、少しは見直されるのではないか。
 明日の判断に注目である。

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