今日は「金星の太陽面通過」である。
だが金環食のとき、朝風呂へ入っていて見るのを忘れた私としては、もはや〝天体ショー〟への興味はまったく失せている。
テレビが盛んに「次ぎに見られるのは105年後」と煽(あお)っているが、「それがどうした」である。
なぜなら、いま過ぎ去っていく「この一瞬」は、100年どころか永遠に還ってこないものであるからだ。
「金星の太陽面通過」なんぞ、105年ほど待っていれば、また見られるのである。
あらためてこう考えると、金星よりも、「この一瞬」こそ大事ではないか。
バーゲンセールの呼び込みではないが、
「今日という日は、今日限りで無くなるよ! 早い者勝ちだよ!」
こう言われれば、あわてて、
「買った!」
と叫ぶことだろう。
今日という日をもっと大事にしなければ。
「金星の太陽面通過」のニュースに、そんなことを考えるのである。
金星の太陽面通過
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