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俗にありて、煩悩を耕す365日

歳時記

今年も1泊2日の子供合宿

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 8月8日、9日と1泊2日で、今年も本部道場の小学生を対象に、「佐倉草ぶえの丘」で空手の合宿を行った。
「草ぶえの丘」は佐倉市の公共施設で、農業体験、動物とのふれあい、アスレチック、蝶の観察、陶芸体験教室、キャンプ場、体育館、宿泊施設などが緑豊かな自然の中に設えてある。
 費用の面でも安全面でも、子供たちの合宿には最適とあって、例年、ここで行っているのだが、小学生50余名の合宿は、正直言って疲れるのである。
 指導員や保護者、高校生、中学生が手伝いに来てくれるので、それは大助かりなのだが、団体生活の何たるかを教えるのは、やはり館長たる私の責任と思い、あれこれ口やかましく言うのだが、
「ハイ」
 と殊勝に反省して見せるのは、その場だけ。合宿ということで気分は舞い上がり、すぐに団体生活を乱す。要するに〝イタチごっこ〟にくたびれるのである。
 しかし、子供たちに教えられることは多かった。
 叱り過ぎれば萎縮し、誉めすぎれば天狗になる。子供心に損得感情はあるにしても、大人のように「利害」では動かない。天真爛漫な可愛さがあるかと思えば、大人顔負けのズルさもある。
 まさに子供と子供社会は、大人と大人社会の〝写し鏡〟であることが、実感として理解できるのである。
 そいう意味で、道場で子供たちに接し、合宿で寝食を共にして得たことは、私の貴重な財産だと思っている。
 先延ばしにしてきた〝しつけ本〟の執筆に、ようやく取りかかった。これから時代小説の書き下ろしなど4冊同時執筆になるが、〝しつけ〟については、どうしても書きたいテーマの1つだった。保護司として、僧侶として、空手家として、向谷流の〝しつけ本〟をめざしているが、さて、どんな本になるか。
 いささかの自負を込めて、乞うご期待である。
   

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