先週は、黒人演歌歌手のジェロ君、今週はガッツ石松さんを取材した。
それぞれ話は興味深く、面白く、また触発もされて楽しかったが、人物取材がいかにエネルギーを要するものか、〝現場〟を離れて久しい私は改めて思い知らされた。
数年前、週刊女性で人物記事の連載をもっていたのだが、よくぞ毎週インタビューしていたものだと、我ながら感心する。「生活のリズム」とは何とも怖いものである。
「生活のリズム」と言えば、このところ集中力が散漫で、執筆のペースが遅くなっていて、
(ヤバイぞ)
と思っていた。
何がヤバイのかと言うと、〆切の〝綱渡り〟をしているときに限って、パソコンに不具合が生じるなど、のっぴきならないアクシデントが起こることを経験則で知っているからである。
仕事に限らず、「ものごとは自分の都合よくはいかない」というのが私の人生観で、予定は必ず〝計算違い〟が生じるのだ。
(何だかイヤな予感がするなァ)
と思っていたら、昨日の未明。
突如、左の脇腹が痛み始めた。
(石だ!)
咄嗟に飛び起きた。
私は尿管結石の〝持病〟があるのだ。
この痛さはハンパじゃなく、この20年で4回、脂汗を流している。うち1回は入院したほとだ。
だから、結石の対処法は、これまた経験則で知っている。
痛みが激しくなるまでが勝負。
私はすぐさま寝室から階下に下りるや、居間で飛び跳ねた。
尿管の途中で引っかかっている〝石〟を膀胱に落とせば、痛みは収まるからだ。
跳んだ。
跳んで、跳んで、跳んで、跳んで……。
朝4時から6時まで、両足跳び、片足跳び、その場走り。
息は上がり、全身は汗びっしょりになったが、痛みは激しくなる前に何とか収束した次第。
そう言えば、沖縄に古武道の稽古で毎月通っているときも、夜中に〝石〟で横腹が痛み始めて、ホテルの前の横断歩道橋を、跳ねるように上がったり下りたりしたものだった。
この〝持病〟を抱えたまま、歳を拾うのかと思うと気が重くなる。
後期高齢者になれば、2時間も飛び跳ねることなど不可能で、結石の痛みに七転八倒することになる。
身勝手ながら私は、いま論議されている後期高齢者医療制度より、そっちを心配しているのだ。
尿管結石の兆候に「ヤバ!」
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