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歳時記

日大水泳部の暴力問題

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日大水泳部の上級生による「暴力問題」には心底、驚いた。

暴力を振るったことではない。

振るわれた下級生が試合前夜、一睡もせずにゲームし、それで居眠りしたということである。

監督は「管理の甘さ」を謝罪したが、この場合、「管理の甘さ」とは、暴力を振るったことよりもむしろ、試合前夜に一睡もせずにゲームに興じて恥じることのない、学生の自覚のなさに対する管理の甘さではないのか。

暴力は許されないことは言うまでもないが、一睡もせずにゲームし、荷物番が居眠りしていたとなれば責任放棄。
カッとなった上級生の心情は、私には理解できるのだ。

馬乗りになった上級生は批難され、一睡もせずにゲームした下級生の処し方には、メディアも目をつむる。

居眠りした下級生を批難しろと言うのではない。
暴力を振るった側が常に「悪」で、振るわれた側が常に「正義」という前提を無条件に受け入れる風潮に、私はいささかの違和感をいだくのだ。

被害学生の母親は、
「息子も結果的には打撲で済んだ。でもきっかけを作ったのは彼」
と、わが子にも非があることを冷静に認めた。

見識あるコメントである。

記者もそう思っている人間は少なくないだろうに、そういう記事を「書かない」「書けない」という風潮があるとしたら、この風潮こそ「暴力」ではないだろうか。

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