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ヤクザの実戦心理術
金融地獄編

KKベストセラーズ 
2002.11刊、税込1,470円

 

「コラッ! 殺(い)てもたろか!」

 恫喝と暴力――。ヤクザは、これでシノギをする。

 だが、金融ヤクザは違う。

 いきなり恫喝はしない。

 違法のヤミ金融で、多額の資金を運用しているのだから、客が恐怖にかられて警察にでも駆け込みでもしたら一大事。パクられたうえに、ヘタすりゃ、投下資本がパーになることもあるのだ。

 だから、衣の下の鎧をちらりと見せながら、言葉にドスをきかせ、《説得の心理術》で返済を迫る。

「借りたら返す−−。これ、当たり前ちゃいまっか? 小学校のガキかて知ってまんがな。借りて返さへん人間を、世間ではドロボー言いまんねんで」

 自分の違法は棚に上げ、「すべては約束を守らないアンタが悪い」という一点を論拠に責め立てていくのが、金融ヤクザのコンセプトなのである。

 腕力ではなく、“智慧の粗暴さ”が要求される−−ここが“普通のヤクザ”と金融ヤクザの大きな違いなのである。

 金融ヤクザは言葉のマジシャンである。個々は実体のない「水」のような言葉を、レトリックとして構築することで、鋭い氷柱に変化させ、相手に突きつける。

 本書は、そのノウハウをすべて紹介した。金融のマニュアル本でも、暴露本でも、ハウツー本でもない。人間が人間を知るための《実戦心理術》だ。それは、われわれの実生活においても活かされるはずである。

 ベストセラー、待望の文庫化!


《章立て・小見出しの抜粋》

第1章 違法が合法にすり替わる金融ヤクザのレトリック

  • 「借りたら返す。これ、当たり前ちゃいまっか?」の論理
  • 親を追い込む「娘はフーゾク」「セガレは自己破産」
  • 「あんたは悪くない」の一語で救えば、トイチも納得

第2章 なぜか借りてしまう言葉の魔術

  • 客を感謝させて地獄へ突き落とす「ウォーター・ドライ」法
  • 紹介屋があざ笑う「マジメな人間やから、引っかかるんや」

第3章 “返したくなる”取り立てのパフォーマンス

  • 「この人にだけは返済したい」の実戦心理術
  • 拉致した客は、やさしい言葉で一筋の光明を見せてやる

第4章 絶妙のタイミングで優位に立つ金融ヤクザ

  • ヤミ金融の店舗が雑居ビルの上階にある理由
  • 悪魔の金融システムに引っかかる「面談不要」の心理術

第5章 あの手この手で骨までしゃぶるヤミ金融

  • 誰から取っても、カネはカネ
  • 田舎芝居も心理術にかかると、コロリと騙される

第6章 金融ヤクザ同士の“ババ引き”は究極の心理戦

  • ヤミ金融業界は、多重債務者を道具にマネー戦争
  • 見かけと違って、内心はあれこれ気をもむ金融ヤクザ